Windows 11 共有フォルダー 接続できない時の解決方法3選【アップデート・再インストール後】

Windows 11の再インストール後やアップデート後に、今まで正常に接続できていたネットワーク共有フォルダーに突然アクセスできなくなることがあります。

共有先のPCに対してpingテストを実施すると、通信は正常に通ります。つまりネットワーク自体は問題なく接続されているのに、共有フォルダーだけがアクセスできない状態です。

いろいろ試した結果、以下の3つの設定を一度に行うことで、どの共有PCやNASでも、以前のWindows 10のように問題なく接続できるようになりました。

 

よく見られる症状は以下の通りです。

  • 他のPCからは共有フォルダーに正常に接続できるが、自分のPCからだけ接続できない
  • 自分のPCだけ共有フォルダー接続時にログイン画面が表示される
  • パスワード設定をしていないのにログイン画面が表示される

 

以下の3つの設定をまとめて実施すると、一度で問題が解決することが多いです。

 

この設定は共有フォルダーにアクセスしたい側のPCで実施する作業です。

共有フォルダーを提供しているメインPCではないことにご注意ください。

1. 自分のPCだけ共有フォルダーに接続できない場合の解決法 – PowerShellコマンド

ネットワーク共有フォルダー問題解決

Windows 11 ネットワーク共有フォルダー – Set-SmbClientConfiguration

PowerShellコマンドを実行し、セキュリティ設定を調整することで、共有フォルダーへのアクセス制限を緩和することができます。

1.検索ボックスで「PowerShell」と入力 → 右クリック → 管理者として実行
PowerShell 管理者権限 実行方法

 

2. Set-SmbClientConfiguration -RequireSecuritySignature $false を入力 → Enter → y → Enter

 

3. Set-SmbClientConfiguration -EnableInsecureGuestLogons $true を入力 → Enter → y → Enter
Set-SmbClientConfiguration 実行例

 

 

 

2. SMBデジタル署名の必須設定を無効にする

Windows 11 24H2から、すべてのSMB接続でデジタル署名が必須になりました。

デジタル署名がない接続はブロックされ、NASや他のPCの共有フォルダーにアクセスできなくなることがあります。

これが、自分のPCだけ接続できない原因です。

1. Windowsキー + R を押し、[ファイル名を指定して実行]を開く

 

2. gpedit.msc を入力 → Enter
もし起動しない場合、Windows 11 Homeエディションをご使用の可能性があります。
以下のインストーラーを使ってインストールしてください。
👉 gpedit.mscインストーラー ダウンロード

 

3. 左側メニュー:
コンピューターの構成Windowsの設定セキュリティの設定ローカルポリシーセキュリティオプション

 

4. 「Microsoft ネットワーク クライアント: 通信にデジタル署名を常に必要とする」をダブルクリック

SMB デジタル署名の必須設定を無効にする方法

 

5. さらに:
コンピューターの構成管理用テンプレートネットワークLanman ワークステーション

 

6. 「セキュリティで保護されていないゲストログオンの有効化」をダブルクリック → 「無効」に設定 → 適用 → OK

 

Lanman ワークステーション設定

 

7. 必要に応じてPCを再起動します。

 

3. NAS接続用に SMB 1.0/CIFS ファイル共有の有効化

Windows 11ではセキュリティの都合上、SMB 1.0がデフォルトで無効になっています。

しかし、一部の古いNASやデバイスはSMB 1.0を必要とするため、この設定が無効だと接続できないことがあります。有効化することで、NASの共有フォルダーにも接続できるようになります。

1. Windowsキー + R を押して [ファイル名を指定して実行] を開く

2. optionalfeatures と入力 → Enter

3. [Windows の機能] の画面が表示される

4. リストから SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート にチェック → OK

5. 機能が有効化され、必要に応じてPCを再起動する

Windows 11でSMB 1.0 CIFSファイル共有サポートを有効にする設定

 

まとめ – Windows 11 ネットワーク共有フォルダー接続問題の解決方法

最近、Windows 11でネットワーク共有フォルダーへの接続トラブルが増えています。

特に、Windowsアップデート後や再インストール後に、今まで正常に接続できていた共有フォルダーに突然アクセスできなくなるケースが多いです。

今回ご紹介した
✔️ PowerShellコマンドの設定
✔️ SMBデジタル署名の無効化
✔️ SMB 1.0/CIFS ファイル共有の有効化

この3つをまとめて設定すれば、大半の共有フォルダー接続エラーは一度で解消できるはずです。

もし、共有フォルダーが突然使えなくなったり、Windows 10では正常だったのに、Windows 11ではアクセスできない場合は、ぜひ本記事の手順を試してみてください。

 

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