再インストールせずにMBRからGPTへ変換する方法|新しいPCで旧Windowsを起動

新しいPCを組み立てたのに、以前のWindowsが起動しない場合はありませんか?

これは、以前のPCでCSM(レガシーBIOS)モードでインストールされたWindowsが、新しいマザーボードのUEFI専用構成と互換性がないために発生することがあります。

重要なソフトがすでにインストールされていて再インストールや初期化を避けたい場合、以下の方法でレガシー形式のWindowsをフォーマットせずにUEFIに対応させることが可能です。

私の場合、以前使用していた工場の産業用設備に接続されたPCで、

特定のソフトウェアを通じて設備を制御していましたが、開発会社はすでに倒産しており、再インストールもサポートも受けられない状況でした。

機器自体は正常に動作していましたが、PCのハードウェアが老朽化して使用困難になったため、新しいPCへ交換するには従来の環境をそのまま移行する必要がありました。

そこで私は、Windowsを再インストールすることなくフォーマットせずに最新のPCでそのまま起動させることに成功しました。

 

1️⃣ 現在のPCがレガシーモードか確認

  1. Windowsキー + Rで「ファイル名を指定して実行」
  2. msinfo32と入力し、Enter
  3. 「システム情報」画面で「BIOS モード」を確認。
    「レガシー」または「Legacy」と表示されていれば、レガシーモードです。

BIOSモードの確認方法 LegacyかUEFIか

 

 

2️⃣ ディスク番号を確認

  1. Windowsキー + R → diskmgmt.mscと入力
  2. 「ディスクの管理」画面で、Cドライブがあるディスク番号を確認
    (例:ディスク 0、ディスク 1など)

Windowsのシステムディスク番号を確認する方法

 

 

3️⃣ 管理者としてコマンドプロンプトを実行

  1. スタートメニューで「cmd」と入力
  2. 「コマンドプロンプト」を右クリック → 管理者として実行

 

4️⃣ MBR→GPT変換コマンドの実行

以下のコマンドを実行して、ディスク構造をGPTに変換します:

mbr2gpt /convert /disk:[ディスク番号] /allowfullos

例:ディスク番号が 0 の場合 → mbr2gpt /convert /disk:0 /allowfullos

MBR GPT 変換コマンドの実行例(mbr2gpt)

 

 

以下のようなメッセージが出れば成功です:
Before the new system can boot properly, you need to switch the firmware

mbr2gpt変換の成功メッセージ表示

 

 

5️⃣ BIOS設定をUEFIブートに変更

  1. PCを再起動し、BIOS/UEFIセットアップに入る(DELキーやF2キーなど)
  2. 起動設定をWindows Boot Managerに変更
  3. 保存して終了すれば、UEFIモードでWindowsが起動するはずです!

 

まとめ:フォーマットせずに最新PCへ移行可能!

MBR→GPT変換とBIOSの起動モード変更だけで、既存のWindows環境をそのまま維持しながら、最新PCに移行できます。

UEFIへの移行は意外と簡単! 再インストールや初期化も不要です。

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